読んだ本をメモしなくなったのはいつからだろう。

 

イアン・マキューアンをはじめました。シアーシャ・ローナン主演の「追想」を観る前に読みたいと思っていた「初夜」を図書館で見つけたのをはじめに、ブッカー賞受賞の「アムステルダム」を先日読了、いまは「土曜日」に手を出しています。文芸書担当のころは「未成年」が気になっていたので、順調にゆけばそれも読むかな。

 

新潮クレスト・ブックスは、海外文学を読んでいる気持ち、にさせてくれるので現実逃避にちょうどいい。マキューアンのほかに、ミランダ・ジュライアリス・マンローを読んだことがあって、これからも読むつもり。今タイトルを忘れていたけれど「すべての見えない光」も好みだった。

 

映画「最初で最後のキス」を観た帰りに、あまりの内容に茫然として商店街をふらふらとし、包容力を求めて入った大型書店で「祖母の手帖」を買ったのだけれど、これはまだ1ページも読んでいない。あの時はイタリア旅行にゆく前で、イタリアに触れていたい気持ちと、映画の世界と、自分の住んでいる世界と、をつないでいたくて、イタリアの作家が書いた作品を探して、決めたのだと思う。

 

部署違いの上司に、友人にイタリア文学翻訳家を持つ人がいて、1年ほど前に友人が訳したのだと話題にしていたナポリを舞台にした本、も候補に考えたのだけれど、1冊で終わらないことと、すんなり受け入れられない映画の結末が気持ちに尾を引いていて、なんとなくシリアスそうな作品を選んだ、はず。

 

結局、イタリア旅行から帰ってきても手を付けていないし、図書館からナポリを舞台にした作品のほうを(予約までして)借りてしまった。

 

イタリアに行って考えたことがいろいろあるので、これからぼろぼろ書いていきたい。

 

台湾とイタリアに思いを馳せているとき、ときめく気がするのは、われながら単純ね。